どうも、世界で嫌いなものベスト3が
タバコ・ゴキブリ・渋滞
のぞうさんです。
こちらの記事でぞうさんは鬱になって大学中退したんだよってことを書いてますが
当時はリストカットもやっちゃってました。

なので今回はリストカット(自傷行為)について
元メンヘラのぞうさんが書いてみようと思います。

目次
なんでリストカット(自傷行為)をしてしまうのか

なぜメンタルを病んでしまうとリストカットしてしまうのでしょうか。
精神健常者の皆さんには到底理解できない心情じゃないかと思います。
元メンヘラの立場からしても
今だったら絶対考えられないな〜と思ってしまいます。
ただね、やっぱり当時はリストカットしないと生きていけない状態に
追い込まれているわけなんですよ。
「死にたい」んじゃなくて「生きたい」からリストカットする
リストカット=自殺未遂
なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
ほとんどの場合はそうじゃないんですよね。
リストカットで死に至るケースはほぼ皆無ですし、
そんなんで死ねたらむしろ苦労しません。
本当に死にたかったら
首を吊るとか
海に飛び込むとか
電車に飛び込むとか
ビルから飛び降りるとか
練炭を焚くとか
いろいろあると思うんですよ。
リストカットは自殺をするための選択肢にはありません。
ただ、やっぱり死ぬのって怖いから
いざ死に至る行為には移れないわけです。
リストカットをする理由は死にたいとは真逆で、
「生きたい」からするんだとぞうさんは考えています。
メンタルを病んでいる状態ってやっぱり苦しくて
苦しみをぶつける先が見つからないんですよね。
ただ、その苦しみを自分の中で処理できるほど余裕があるはずもなく、
ぶつけないとそれこそ死んじゃうんじゃないかって状態なわけです。
その苦しい感情をぶつけるのに
1番手っ取り早いのが「自分」という存在です。
苦しみや感情を他人にぶつけることもできない、
モノに当たるのも困る・・・
となると簡単なのが「自分」なんです。
自分に苦しみをぶつけることによって
何とか今日を生き延びることができます。
ぞうさんはカッターナイフ派だった

リストカットで主に使われるのは
カッターナイフやハサミなどかと思います。
広く自傷行為と言うと書いていて痛々しくなってくるので控えますが
火を使ったり殴ったりなんかいろいろとありますよね。
ぞうさんはシンプルにカッターナイフ派でした。
最初はシンプルにカッターナイフでピーっと
直線を引くようにリストカットをしていました。
ただ、リストカットが習慣化してくると
何だか普通のリストカットでは物足りなくなってきたんですよね。
わ〜、流れ星〜
ぞうさんがバスケットボール少年だったことは
自己紹介の記事で書いていますが、
中学生時代はそれこそNBA(アメリカのプロバスケリーグ)にもどっぷりと浸かっていました。
当時はアイバーソンがとてつもなくかっこよく見え、
またレブロン・ジェームスなど黄金世代がドラフトで入ってきた時でした。
で、バスケに限らないですけど
海外の方ってタトゥー(刺青)を入れている人が多いじゃないですか。
中学生時代からNBAを観ていたぞうさんなのでタトゥーには全く偏見がなく、
むしろかっこいいと思っていました。

(参照:BasketBall KING)
自分でタトゥーを入れようと思ったことはないですが、
漠然と「かっこいいな〜」とは思っていました。
で、リストカットしているうちに
「ただラインで切るだけじゃなくて、模様っぽくしたら面白いんじゃないか?」
という謎の発想が生まれました。
当時、なぜか星型が好きで
星が入った服とかアクセサリーとかを多用していたんですが
これは当時のぞうさん(O_O)
もう星型にリストカットしてみようと。
そんなわけで星型にリストカットしてみたわけですが、
当然カッターで切るわけなので血が流れ出るんですよね。
もうね、まさにその様は流れ星でした。
そこからはもうお星様のオンパレードです。
ラインで切るよりお星様で切ったほうが楽しい。
お星様を何個か作った後、
矢印を引いたり窓?みたいな切り抜きみたいな模様を作ったり・・・
もうね、リストカットがアートの域に突入し始めましたよ。
リストカットってやっぱり痕になっちゃったりするんですけど、
どれくらい深く、また幅をどれくらいにするかで痕の残り方が変わります。
意外と綺麗に痕にするのが難しい。
というわけで、痕くらいなら問題ないかなと思って貼っておきます。


生々しさ軽減のため明るく加工しているのですが
ぞうさんの左腕はこんな感じです。
さすがにもう10年近く前のものなので
部分的に結構薄くなってしまった箇所もあるのですが
今でもしっかりお星様に見えます。
傷跡を見ると元気になる
リストカットの傷跡って、
元リストカッターの皆さんは負の遺産として捉える人が多いのではないでしょうか。
夏は半袖を着るのを躊躇してしまったり、
他の人の目線をつい気にしてしまったりすると思います。
ぞうさんもやっぱり仕事柄、いろんな方とお会いするので
流石にビジネスの場では気にするので見せないようにしています。
ただ、かと言ってこの傷跡を消したいとは思わないんですよ。
お星様が気に入っているとかもありますが、
落ち込んだ時や辛いことがあった時に傷跡を眺めると元気がもらえるんです。
私の人生の中で1番苦しかったのは間違いなくカッターナイフと仲良くしてしまった時期でした。
きっとその時期が人生において底辺であり地獄の時代だったので、
この先どんなに辛いことがあってもあの時以上に苦しいことはないと思っています。
なので、多少落ち込んだりした時でも
傷跡を見ると
と元気がもらえるわけです。
自分にとってはもがき苦しみながらも生き延びた証なんです。
まさしく生命の証明とも言える傷跡です。
今の技術なら傷跡を消すこともできるでしょうけど
ぞうさんはきっと一生消すことはないと思います。
リストカットしている方へ
さて、そんな元メンヘラのリストカッター、ぞうさんの
自傷時代についてもお伝えしてきました。
きっと今も苦しみの中で自傷行為に及んでしまう人もいると思います。
そんな方へ、あんまり安易なことは言えませんが、
個人的には無理に自傷行為を止める必要はないと思っています。
だって生きるためには今はそれが必要なんだもの。
人間死んだら終わりです。
何があっても今日を生きれば明日は来るし、
生きている限り良いことが起きる可能性があります。
死んじゃったら報われる可能性はゼロだしね。
なので、生きてさえいればオールオッケーなので
とにかく生きること最優先で生きてください。
そのための自傷行為なら必要経費です。
リストカットしている人を見たら

もし周りとかでリストカットなど自傷行為に及んでいる人を見たら
そっとしておいてあげましょう。
そして、優しくそのままを受け入れてあげてください。
ぞうさんはリストカットしていたのは大学時代なので、
普通に切った翌日も学校に行っていました。
当然腕には生々しい傷跡があるわけですが、
ぞうさんの数少ない当時の友達は軽蔑の目を向けることなく
普段通りに接してくれていました。
それが本当にありがたかったです。
また、大学中退後は実家に戻って引きこもって
しばらくはまだリストカットしていたのですが、
我が偉大なる母上は枕元にカッターとマキロンを置いておいても何にも言いませんでした。
それもまた私にとっては非常にありがたかったですね。
あの時、もし頭ごなしに
「リストカットなんてしたらダメでしょー!!!!!!!」
って怒られてカッターを取り上げられていたら、
それこそ苦しい感情をぶつける場所がなくなってしまいます。
もしかしたら窓から飛び降りとかだって
やりかねません。
なので、友達にも家族にも
そっとしておいてもらえたのが私にとっては救いでした。
なので、もし周りにそういう方がいたら
どうか頭ごなしに否定はしないでください。
優しく受け入れてあげてください。
本人だってやりたくてやっているわけじゃないんです。
苦しい中で必死に生きているので、
むしろ生きていることを労ってあげてください。
一生自傷行為は続くことはないと思っています。
人生山あり谷あり、良いとがあれば悪い時もある!
切っちゃう時もあれば元気な時だってあるんです。
生きてればそれだけで儲けものです。
そんな感じ。

